調剤薬局関連

薬を紛失したら自費になる?

認知症の人など、しょっちゅう薬を紛失してしまいますし、ODの人もすぐ無くなってしまいます。

そんな場合は自費で数合わせをするのがルールなのですが・・

裏技:処方内容を変える

実は薬の処方内容をちょこっと変えたら算定は通るらしい。

たとえば、マグミットを分2から分3自己調整にしてもらって再処方はOK。

この方法でもう一回貰えるかもしれないけど、医師のふところの深さによる。

薬剤師訪問サービスが便利

薬剤師が訪問してくれる

在宅薬剤師」や「訪問薬剤師」と呼ばれる薬剤師が以下の利用者のお家を訪問してお薬を届けてくれます!

通院、来局が困難な方(歩行困難、認知機能の低下等で介助が必要 など)
薬剤師訪問サービスが必要な方(自宅でのお薬の使用や管理に不安がある など)
薬剤師訪問サービスが必要であると医師が認め、薬剤師に対して訪問指示があること
薬剤師訪問サービスのご利用に対し、患者さま(ご家族)の同意があること

在宅医療「薬剤師訪問サービス」の流れ – 日本調剤

利用開始の流れ

  • 利用者や家族の申し出により
  • 薬局が医師から指示を貰って
  • 訪問スタート

ちなみに先に訪問看護が入っている場合がほとんどなので、私たちは

  • 医師/ケアマネに訪問調剤の利用について打診
    (NGの場合そもそも利用できない)
  • 薬局を探して訪問を打診(ケアマネがしてくれたり、医師指定があることも。)
    (OKだったら直接やり取りしてもらう)
  • 薬局と医師でどのように処方箋のやり取りをするか、指示の書き方、などどうなったか確認
  • 利用者とスケジュール合わせをする際、訪看としての意見も取り入れてもらう
  • 必要に応じて担当者会議が開かれるので出席する

というような作業をするとスムーズです。

指示書は処方箋の備考欄に所定の文言を書いてもらうことでOKだそうです。

請求の時に原本が必要なので、まずFAXで送って算定に間に合うように原本を持参したり郵送したりする調剤薬局が多いようです

メリット

利用者も訪看も楽になる

この制度に該当する方は通院が難しく、かつお薬がややこしくて自己管理できない人。

薬局にて一包化などで長時間待つこと無く、約束した時間に家まで運んでくれる素晴らしい制度です。

薬カレンダーの用意や、カレンダーへのセットをして下さる薬局もあります。

薬の内容確認

現場で感じるのは、ピンキリということ。

お薬のODや医師からの変更があっても把握できていない薬局もあれば、お薬の内容変更の指示をすみやかに連携してくださり、「既に利用者さんのカレンダーは変更済ですが、混乱が無いようにご確認お願いします」と至極丁寧に対応下さる薬局も。

患者さまのお薬の使用状況・効果・副作用や体調・生活状況などを確認し、ご家族にもヒアリングを行います。これは、患者さまの症状や生活状況などに合ったお薬を使用し、治療効果を高めるためです。患者さまの状況を確認した上で、医師にお薬の種類や用法・用量などの変更を提案することもあります。その後、今回処方されたお薬のご説明・お渡しをして、次回の訪問日を確認します。

在宅医療「薬剤師訪問サービス」の流れ – 日本調剤

デメリット

今の薬局が使えないかもしれない

利用者さんの「いつもの薬局」が訪問薬剤管理指導(居宅療養管理指導)を実施していなかったり、お家が薬局の訪問エリア外である場合、訪問可能な薬局を探す必要があります。

自己負担1割の場合のお値段

もちろんですが、お値段がかかります。

ちなみに介護給付の限度には計算されません。

介護保険※2医療保険※3
517円650円
単一建物診療患者※1が1人の場合
介護保険※2医療保険※3
378円320円
単一建物診療患者※1が2~9人の場合
介護保険※2医療保険※3
341円290円
単一建物診療患者※1が10人以上の場合

臨時(緊急)訪問時料金(医療保険のみ)

①500円※4
②200円※5
緊急:4回まで/月
(①在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料と②在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料2を合わせて、月4回)
  • 麻薬の使用に関しては、100円が追加
  • 6歳未満の乳幼児に関しては、200円が追加

基本
定期的:4回まで/月

末期の悪性腫瘍・中心静脈栄養法
定期的:2回まで/週、8回まで/月

※2 介護保険:(介護予防)居宅療養管理指導費
※3 医療保険:在宅患者訪問薬剤管理指導料
※4 医療保険:在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料 (計画的な訪問薬剤管理指導に係る疾患の急変に伴うものの場合)
※5 医療保険:在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料2(上記以外の場合)

在宅医療「薬剤師訪問サービス」の流れ – 日本調剤

悪用により厳しくなった

エンシュアのような重いものを「運んでもらう」ために乱用されたことがあるようで、サービスを受けられる人から「自分で受診する能力がある人」が省かれてしまいました。つまり、往診している人は受けられますが、通院している人は介助者があることが条件。

認知症の徘徊的な薬局利用

実際あったのが、認知症のおばあちゃんが徘徊のついでに病院受診できちゃうケース。

薬局に処方箋渡したら家まで持ってきてくれるんだよ!というのは伝わったのに

「1人で受診できてるから算定できないかもしれない」とのことで大ピンチ!

結局、医師からも一人で徘徊する危険を各所に書いてもらい、受診の際には必ず付き添いを着けることでサービス利用ができました。

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